アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
29
-
「ねー、幸仁?」
「はい?」
あれからしばらく部屋で話してお昼前にリビングに向かい章優さんは窓の前で日光浴をして俺は昨日汚してしまったシーツを洗っていた。
そしてお昼ご飯の用意が出来て今ちょうど食べているところだ。
「昨日俺が出かけた人、聞いてこないの?」
「ぇ…いや…」
「また嫌われるとか変な事考えてるんでしょ、全く俺の奥さんは考えすぎだなぁ」
「だ、だって…章優さんにも章優さんの都合があると思って…」
「そーゆーとこが、また好きだよ」
その瞳に俺が移ることはないけれど、きっと俺が今どんな顔をしているか章優さんには分かるんだろう、優しく微笑みながら相手をからかういつもの章優さんだ。
大好きな人に好きと言われて顔が熱くなっているのが触らなくても分かる。
この人は意地悪だ…俺に言わせるつもりなんだろう。
「…誰なんですか?昨日会った人」
「ふふ、君のよく知っている人間だよ」
「へ……俺の?でも俺…章優さんの知り合い…知らないです」
「そーだね、俺にあまり知り合いと呼べる人はいないから。でも俺も幸仁もよくお世話になってる人だよ」
もったいぶりやがって……この野郎←
俺も知ってる章優さんの知り合い…お世話になっている…………
あ、もしかして……
「………あさ兄」
「ピンポーン」
「なんであさ兄?!?!しかもなんでわざわざコソコソと!!」
「いや〜実は家を建ててもらう時にね、ちょっと話してたら意気投合しちゃって仲良くなっちゃったのさ♪昨日でまた仲が深まったんだ〜」
あさ兄とは俺の兄貴でうちの家族の1番上。
木下旭(きのしたあさひ)26歳、うちのお父さんの後を継ぐ建築家みたいなものだ。建築家と言ってもうちのお父さんの会社は建築物を建てたり設計したり…まぁなんか色々やってる所だから建築家ではないんだけど…俺はよく分からない。
俺はあまり家族に干渉しないタイプなので両親が何をしてたとか、今何をしてるとかあまり知らない。もちろん兄弟の事も言われない限り聞くことはあまりない。
「ぇ…じゃあ、あのオモチャ…」
「うん、旭に借りた」
そういえばあの人、昔自分で人を開発するのが好きとか言ってたな…。マニアックすぎていつかの彼女にビンタされて帰ってきてたの思い出した。
俺の兄弟、ろくなのいないじゃん。
「え、っていうか俺とやるのとかあさ兄に言ったんですか?!」
「うん、すぐ理解してくれたよ」
「うわ、もう家に帰れない…」
「大丈夫だよ、俺と一生いればいい」
「……ん、まぁ、そのつもりですけど…//」
そんな事章優さんに言われたら舞い上がっちゃうからやめてください...とは言えないけどやめてほしい。
俺は単純だからちょっとした事ですぐドキドキするから、そんなんじゃ心臓がもたない…。
「あ、今日もやっていい?」
「何をですか?」
「夜♡」
「な?!?!」
いろんな意味で心臓がもたないかもしれません……。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
29 / 52