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幸仁視点
来てしまった土曜日…。
憂鬱すぎて、夜が来るのが怖い。章優さんには行ったって嘘ついてしばらくどこかで時間潰そうかな…。
今は昼を過ぎていて、俺は秒針をしばらく眺めている。
いつもより絶対時間が早く回っている気がする。だってさっきまで朝だったのにもう昼過ぎているなんて…!
「幸仁ちょっと、落ち着きなよ」
「落ち着いてます…」
「さっきから立ったり座ったり繰り返してるでしょ」
元はと言えば無理矢理行かせようとする章優さんが悪いんじゃないですか…!本当は行かせたくないとか言ったくせに!そう思ってるなら引き止めろよ…!!!
「そんなに行きたくないの?」
「はい、行きたくないです。どうして俺が行かないといけないか分からないです。大して仲良くもない奴らとどうして食事をしなけr((「ごめんごめん」
何回か話をして結局行く事になったけど、やっぱり行きたくない。そんな俺にちょっと困ったように章優さんが何か考えている。
「んー、行くのやめる?w」
「え」
「え?」
「ぇ…いや、あんなに行けって言ってたのに…なんで」
「そりゃ、愛してる人の嫌がっている事を無理矢理させないよ。そこまで嫌だと思わなくてwごめんね幸仁」
あ、愛してる…って……
「べ、別に…そこまで嫌がってなんか……」
「こんな俺を嫌いになったかい?」
「なるわけないじゃないですか!!もう!!たった数時間くらい行ってきますよ!!」
あ、しまった。
「そっかwwwwwじゃ、行ってらっしゃいwwwwww」
「〜〜〜〜っ!!章優さんの馬鹿野郎!!!!」
「え〜、俺何もしてないよ?ww」
いつも通り、俺の反応で笑いをこらえきれてない章優さん。
本当にこの男……。
「幸仁」
「なんですか…」
「早く帰ってきてね」
「………分かってますよ…馬鹿野郎」
普段章優さんにこんな事は言わないけれど、俺は結構口が悪いタイプだ。
ただの照れ隠しだけど、俺の暴言を聞いて嬉しそうにしてる章優さんを見てちょっと悔しい気がする…でも「早く帰ってきて」と言われた事が嬉しいから特別に許してやる……。
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