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そして刻々と時間は過ぎてもうすぐで約束の時間だ…。
俺は章優さんを茜さんのところに連れて来た。
「短い間ですがよろしくお願いします」
「あらあら、こちらこそよろしくお願いします」
「なんで他人行儀なんですか……」
「知らないわ、この子から始めた事だもの」
よく分からない挨拶を交わして章優さんは俺に行ってらっしゃいを言うと壁を伝いすぐ自分の部屋に歩いて行った。
やっぱり長年住んで来た家だからしばらく居なくても自分の部屋って分かるんだな…。
「幸仁くん、気をつけてね。あの子なら任せて!楽しんでらっしゃい」
「え、あ…ありがとうございます」
全く楽しめないけれど…と、そんなことは茜さんに言えないので心の中で呟いて茜さんに挨拶をして車を走らせた。
はぁ…本当に行くのか…、行くならいっそのことボッチを極めてやる。
と思って居たのに……。
「木下〜〜!!」
「そんな大声で呼ばなくても聞こえてるから…」
「皆お前が来るの待ってたんだから、早く帰るとかやめろよ?俺が止めるから」
「は…なn((「おーい木下来たぞ〜〜!!」
俺の言葉を遮って小林は自分の好き勝手喋りだす。そして皆は先に店に入り軽くメニューを頼み出した。
小林は言葉の通り帰らせてくれる雰囲気もなく俺をボッチにさせずずっと隣にいるし....。
はぁ…めんどくさい…。
まぁでも小林が勝手に話してるから、無視しとけば結構楽かもしれない。
だが小林はそんな期待を裏切る男だった。
「木下今日旦那さんはどーした?」
「なっ、だ、だん……///」
皆に聞こえないように俺の耳元で小林は章優さんのことを話し出した。
そしてそのせいで飲み物が気管に入って思わずむせてしまいそれを見た小林が俺の背中を叩いてくれる。
「おい、大丈夫か?」
「お前のせいだろ!」
「いやだって、この前その人が言ってたじゃん」
そういえば言ってたな…。なんかよく分からないところで嫉妬してくれてたやつか…。
旦那って…なんか言い方……//
「あの人の実家に帰らせた、目が見えないから1人にするよりか親御さんに預けた方がいいと思って」
「お前、しっかりしてんのな」
俺の髪の毛をワシャワシャする小林にうざいと言い放つとふざけたように笑って流され、少し話していると全員が集まったようだ。
全員が集まるってこの学年どんだけ仲が良いんだよ…めんどくさ。
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