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えっと、アイドルのライブ会場ですか。
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入学式の会場である講堂の入り口で花のブローチを貰い、中に入って壁に貼り付けられたクラス分けを確認する。
俺のクラスはA組だそうだ。次に原田の名前を探すが、同じクラスには無い。
という事は違うクラスということか。非常に残念だ。
「あ、俺B組だ。朝塚さんは……あー、はぐれちゃったっすね」
「でもどうせ隣のクラスだし、こっちから会いに行きますよ」
「えっ、いいんすか?」
「はい。…ていうか、俺たち同い年なのに敬語っておかしいですね」
なんとなく違和感を感じ言ってみると、確かに! と些かオーバーリアクションで返される。
「じゃあ、もうタメ口で。そろそろ座ろう、また後でな」
「あ、はい…じゃなかった、うん! またあとで!」
俺が歩き出すのとワンテンポ遅れて慌しく隣のクラスの列に原田が駆けていく。
俺も半分ほど埋まっている列の最後尾に座りクラスメイトとなる野郎達の後頭部を眺める。
ここは校則がゆるいのだろうか。見間違いでなければ金と銀と赤の髪が見えるのだが。
他のクラスにもちらほらと個性的な頭をしている方々がいるようだ。まさかふry……
いや、不良と決め付けてしまっては元も子もない。もしかしたらこの学校は生徒の独創性に重きを置いているのかもしれないじゃないか。誰かが言っていた。見た目で判断してはいけない、と。
しかし俺は出来るだけ火の粉は避けておきたい。もし変わった奴であったなら関わらないようにしよう。うん、それがいい。
と自分に言い聞かせながらも視線はしっかりとその奇抜ヘアに向けられていたが、スピーカーから司会の声が響き、やっとステージを見ることができた。
「皆様、お待たせしました。これより、第67回桐園学園入学式を行います」
キャアアアアアアアアアアアアアアアアアア
「………………うるさっっ!!!」
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