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月
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ソレイユ寮は、青を基調とした
リューヌ寮とは反対に赤を基調にしている。
その談話室の大きな窓に1番
近いソファにだらしなく座っている。
談話室には俺1人だ。
今日のシュンは少し変だった
何か考えごとをしているみたいだけど、
相変わらずの完成度は高い。
でも心ここにあらず、って感じだった。
何かしたかな…
「(心当たりがありすぎてわからない。)」
シュンには笑っていてほしいし、
悩みがあるなら話してほしい。
最近の俺はいつもシュンを1番に
考えてしまっている
それはいいことだけれど…
ため息をつきながら上を見ると、
窓から大きな月が見えた
「今日の月は綺麗だ…」
夏の景色はどこにもなく、
9月のパリの夜は澄んだ星空が見える
そうだ、あの星空をシュンにも見せたい
きっと、シュンも気に入るはず
俺は急いで部屋から上着を持ってきて、
静かに、寮を出た。
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