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可愛い寝顔
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朝の5時
まだ外は暗くて冷え込むけれど、
霧があるから今日はきっと、晴れるだろう
コンコン
ドアをノックしても返事はない。
まだ寝てるのかな?
ゆっくりとドアを開け、中を見る。
相変わらず綺麗に整理整頓された部屋は
その部屋の主を表している。余計なものは
自分の周りには置かない、必要最低限のものだけ。
その綺麗な部屋の窓際のベッドで、
彼はまだ寝ていた。
規則正しく、寝息が聞こえる。
いつもの大人っぽい彼ではなく、
寝顔からはあどけなさが感じた。
睫毛なが…
女の子みたいだ
なんて、言ったらキミは
「はぁ?」って、怒るんだろうな
もう少し、可愛い寝顔を見ていたいけれど、
ルイに怒られるからそろそろ彼を起こさなきゃ…
「…シュン、起きて」
「………ん、…」
シュンはそう言って布団を引っ張り、
また眠りに入ってしまった。
まるで、100年の眠りから
目が覚めない眠り姫のように眠りが深い。
「眠り姫なら、キスすれば起きるかな?」
チュッ……
赤く、綺麗な唇にキスをした
「ん……?」
本当に、眠り姫みたい
ゆっくり開いた瞼は、まだ眠そうだった
そんなシュンがかわいくて頬を優しく撫でる
「シュン、起き…て」
スリッと俺の手をシュンの両手が包み、
頬を寄せられる。
「温かい…」
嬉しそうに微笑み、まだ手を
離してくれないシュンは猫のようだった。
いつものシュンなら絶対にない、
レアすぎる可愛らしい甘え方に、胸が高鳴る
「シュ、シュン…寝ぼけてる…?」
そうだとしても、顔がニヤつきそうになるのを
必死に堪える
「……。」
パチッとしっかり目を開くシュン。
まず俺を見て、自分が握っている俺の手を見る。
謎の沈黙が二人の間に流れる
これは…俺が何か勘違いされてる、かな?
シュンはゆっくりと上半身だけ起きると
まだ眠そうな眼を擦りながら俺を見ていた。
その姿はさっきの可愛らしいものとは
うって変わって、世の中の男を
たぶらかせそうな、どこか危ないものがあった
「…Good morning .シュン、ッッ!!」
ボムッッッと顔に思いっきり枕が飛んできて、
世界が反転した
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