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捜査会議 2
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それでも同一人物を疑うのは、断片に映り込んだ左手の腕時計が一致しているからだ。
「どう思う?」
末広の言葉に所沢が応える。
「絶対に高い時計っすね!」
素直な反応に、『お前は黙っていろ。』とどこからか聞こえてくるものの、立花がすかさずフォローした。
「でもそれ重要だと思います。この時計ロレックスで、今までの時計よりも最高金額ですよ。しかも、かなりのレア物ですね。」
思わず来栖は口を挟んだ。
「立花、それが掴んだネタなのか?」
「発生時に画像収集が抜かりなく行われてたからですね。」
この数日、立花が泊まり込みで捜査支援分析センターに出入りしているのは知っていた。
刑事部内で、防犯カメラの画像分析などの後方支援を専門とする部署だ。
しかし、協力が得られても探し物がはっきりしない中では、最終的に膨大な情報を精査し、捜査に役立つものに変えるのは現場刑事の仕事になる。腕時計の出所まですでに調べ上げているとは、相変わらず立花の調査能力の高さには驚かされた。
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