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合宿最後のバーベキュー
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烏野連中の自主練に付き合っていたらすっかりバーベキューの準備は終わっていた
猫又先生が立ち上がり一同を見渡す
「1週間の合宿お疲れ諸君!」
「「「「したーッ!!」」」」
「空腹にこそウマいものは微笑む。存分に筋肉を修復しなさい」
「「「「いただきますっ!!!!!!」」」」
その声を皮切りに全員が食べ始めた
俺は少し遠くに座りみんなを眺める
「田所さん食べないの?」
「ん?まぁまだいいよ。赤葦は食べてきなよ。散々試合してきたんだから」
「わかった。じゃぁ田所さんの分ももってくるよ」
「おー。ゆっくりでいいぞー」
そういって赤葦は食べ物を取りに行った
みんな思い思いにバーベキューを楽しんでいる
こう言う空間に居れるのもあと少し
次、帰ってくる時は...帰る場所は俺には多分ない
「はぁ」
「あーやと。タメ息なんてどうしたんだよ?まだ澤村と話せてないのか?」
「クロさん、かー」
「かーってなによ。かーって」
へらへらしながらもクロさんは俺の隣に座った
「早く話し付けちゃえよ。帰りたいんだろ?烏野に。まァ音駒に来てもいいんだぜ?」
「はぁ。クロさんってさ、お節介だよね」
「せめて世話好きっていえよ!」
俺は立ち上がった
「おい」
「俺、肉取って来ます」
クロさんから離れ、まっすぐに俺は大地さんのいる台へと向かう
隣に立ち、少し小さめの声で俺は大地さんに話しかけた
「大地さん。バーベキュー終わってから話しする時間くれませんか?」
「え?」
やっぱりもう俺とは話したくないよな
それでも俺は烏野に帰りたいから、大地さんと話さない訳にはいかない
なぁなぁで終わらせれるほど俺の中で単純な話ではない
「ダメ。ですかね」
「いや。なんて言うか、もう綾斗と話せることなんてないと思ってたから」
よかった。まだ、大地さんと話せる
「まぁ俺も思うところが色々あるので。じゃ、後で」
俺は少しの肉と野菜を持ち、さっきいた所に戻った
「おかえり~」
俺はじとりとクロさんを見た
「まだ居たんですか?クロさん」
「相変わらず冷たいね」
俺の態度を気にする事もなくクロさんはケタケタと笑っている
しょうがなく俺はまたクロさんの隣に座り、肉を頬張った
バーベキュー独特の香ばしさのある肉はやはりうまい
そんな俺をクロさんは黙ってみていた
・・・食べずらい
「黒尾~!」
少し離れた所から木兎さんがクロさんを呼んいる
「ほら、木兎さんが呼んでますよクロさん」
「けっ木兎の癖に。なんだよ!木兎~」
そう言いつつもクロさんは立ち上がり木兎さんの方へと向かって行く
「また黒尾さんと一緒に居たんだ」
多めの食料を持って今度は赤葦が俺の前に現れた
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