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遠くからみんなが思い思いにバーベキューを楽しんでいるのを眺める
しばらくすると俺の隣に誰か座った
「もう食べないの?綾斗」
「ん?力、なんか久しぶりだな」
「嫌味か」
力は軽くタメ息を付き俺にオレンジジュースの入った紙コップを渡す
「サンキュ」
俺はそれを一口飲んだ
冷えたオレンジジュースは酸味があり頭をすっきりさせる
「なぁ綾斗」
「ん?なにー」
少し深刻そうな声を出した力に俺は首を傾げた
「帰ってくるよな。烏野に」
俺はドキリとした
ホント、力のこういう所は苦手だ
「なに言ってんだよ力」
「いや、ここ最近色々ありすぎてさ。なんか綾斗が烏野に帰ってこない気がして」
馬鹿げてるよな。力はそう言って苦笑いを浮かべる
俺はいつものように、馬鹿じゃないの?と力を笑い飛ばす事ができず俯いた
「やっぱり、な」
しばらく黙っていると力はそう言った
俺は下を向いたまま紙コップを両手で握る
「そうならないように努力するよ」
小さく呟きこれから大地さんとの会話を俺は笑った
「なんだ、なんだ?綾斗と縁下2人して、しけ込んで何話してたんだ?」
そこへ田中と夕、音駒のモヒカンが現れ腰に手を当てて立っている
「ん?田中と夕。清水先輩の護衛はもういいのか?」
「大地さんに怒られた」
悔しげに言う田中がちょっと可愛く見えた
「馬鹿だろお前ら」
「今さらだろ、綾斗」
「おい!力ァ!」
俺の言葉に力が合いの手を入れそれに怒る夕
いつもの構図に可笑しくて俺は夕に対して笑う
「まぁまぁ夕。お前らちゃんと肉食ったか?ちゃんと筋肉修復しろよ」
「まだ食いたりねェ!!」
「だったら食って来いよ。早くしないとなくなるぞ」
「よっしゃーァ!龍っ!次は肉争奪戦だ!」
「了解だぜ~っノヤっさん!」
馬鹿3人はまた肉の前に走っていった
「ホント馬鹿だろあいつら」
「綾斗、だからそれ今更」
side 山本猛虎
「ふぁっ緊張した~」
「なんだ?虎。なんか緊張する事でもあったかッ?」
俺の首に龍の腕が掛かる
「いや、だって!あの田所綾斗さんだぜ!?」
「まぁ綾斗だな」
「さん付けするほどか~?」
「いやいやいやいや。2人は長い時間一緒に居るから鈍ってんだよ!」
師匠も龍も本当にすごい人の近くに居るのになんでだ
この人たち分かってるのか!?
「一時は日本バレーの先がけ。背負って立つ男と謳われていた人ッ!」
「潔子さんと2人にされた方が緊張する」
「だな、ノヤっさん」
この人たち分かってないんだ・・・。
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