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キレました。7
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え、何?こいつら、人の話を最後まで聞くって習ってないのかしら?
そんなにカッカしてカルシウム足りないんじゃない?
牛乳飲めや。
「てか、最初から気にいらねぇんだよ‼︎
てめぇの隣に若は似合わねえ!」
「どうやって若を騙したんだ!」
「お金が目当てなんだろ⁈
この貧乏人」
「お前が作った飯なんざ、いらねぇよ‼︎」
そう言って、並べたご飯をひっくり返した。
…プツン
と頭のどこかが切れた音がした。
と同時に怒りが段々募っていきついに爆発してしまった。
無意識のうちに中学の時おばあちゃんに叩き込まれた柔道の体落としをかましてしまった。
「お前ら、人が大人しくしてりゃいい気になりやがって、
何がお前の飯は食いたくないだ?
人がせっかくお前らの嫌いなものと好きなものを覚えて献立考えて毎日作ってたのに、食べねぇしひっくり返すし
お前らは赤ん坊か?
いい大人がそんなことして恥ずかしい‼︎
きっと足立さんもがっかりするでしょうね?」
俺に怯えたヤクザさん達は土下座して謝ってきた。
ウェーイ勝ったウェーイ!
でも許せない。だから…
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「真尋、なんで起こしてくれな…ってどうしたんだ?」
「あ、足立さん、おはようございます。
起こせなくてすみませんでした。
ちょっと後片付けをさせてるんです。」
「「おはようございやす‼︎」」
「姐さん、終わりました‼︎」
「はい、ありがとうございます。」
「ただいま戻りました。」
「白鳥さん、おかえりなさい。
あの、白鳥さんにお願いがあって…」
「どうしました?」
「実は一週間くらい、部下さん達のご飯を頼んでいいですか?俺テストがあって…」
「分かりました。お安いご用ですよ。」
「「うわー‼︎‼︎」」
そして一週間、部下さん達はみんな地獄を見たそうだ。
俺はいつものような成績でテストが終わった。
それからというもの姐さんと呼ばれるようになりました。
かっこよくて美人な姐さんというカテゴリーができ、
ファンクラブが出来たことを知ったのは、また別の話である。
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