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バレました。4
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光side
真尋はお粥を食べ終わって
すぐ寝てしまった。
真尋が熱を出したのは何年ぶりだろうか。
確か俺の記憶が知ってる限り、
まだ真尋の親父さんやお袋さんがいた時。
よく二人で風邪引いた時お袋さんがリンゴ擦って蜂蜜かけたやつを出してくれた。
こいつも小さい頃はお袋さんと親父さんに甘えん坊だった。
だけど亡くなってから泣かなくなったし人に甘える事がなくなった。
小さい頃は俺が真尋を引っ張っていっていたのに
今では世話焼きの幼馴染になって俺にも甘えてくれなくなった。
最初は悲しかったけど、今は心配でしょうがない。
だからかな?
足立さんに希望を持ったのは。
今回ここに初めて来て驚いたし、睨まれるし、
成り行きを聞いて冗談じゃない‼︎
もし真尋が嫌なら俺の家に連れてく!
…て言ったけど、
この人は本気で真尋に向き合って考えてくれてる。
それに真尋は気づいてないだろうけど
少しずつ足立さんに対して心を開いている。
だから足立さんを応援することにした。
「足立さん、真尋の事お願いします。
こいつ、両親の事故以来誰にも甘えられず一人で抱え込む癖がついたんです。
勘ですけど、足立さんにならこいつが事任せられるような気がしますから。
…ただ、
真尋に何かあったら許しませんから。」
「あぁ。」
「じゃあ俺帰ります。あ、真尋にお礼はクッキー作ってって伝えて下さい‼︎
お邪魔しました」
「お気をつけてくださいね」
にこりと白鳥さんが笑って見送りをしてくれた。
その優しい笑みにドキっとした…
………ん?ドキ⁇
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