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体育祭12
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「あ、足立さん‼︎」
俺が向かったのは足立さんの所。
振り向いた彼の顔は整っててどきりとする。
「あ、あの…こんなこと頼むのとても申し訳ないんですけど……
お、俺をお姫様抱っこ…してゴールして下さい…」
恥ずかしすぎてかあぁと顔に熱が集中する。
俯いていると、ふわっと体が浮いて驚いて上を向いた。
「お安い御用だ。真尋、しっかり掴まっていろ」
ふっと微笑んで俺をお姫様抱っこしてゴールしてくれた。
もちろん、足立さんが足が速かったからか1着で着いた。
「オォ!コレはコレは‼︎王子様とお姫様みたいでお似合いですね!えーとお題は何だったのでしょうか‼︎
今読みますね〜!
えー…かっこいい人にお姫様抱っこしてもらってゴールする…ですね‼︎
オオォ‼︎確かにかっこいい人ですね!では1着おめでとうございます‼︎」
周りはきゃあああ!と言う歓声と、ズゥウウンと沈んでる所があるが正直どうでも良くて、
今隣にいる足立さんをどうにかしなくてはと考えていた。
「あ、あの…迷惑かけてすみません…」
「迷惑だ?そんなん思っちゃいねぇよ。
それに俺は嬉しい。
真尋にかっこいいって思ってもらって嬉しいぞ」
と今日一番の笑顔を見せた。
帰ってくると、チワワさん達には質問責めになり、
光にはニヤニヤと笑われ、卓には今度紹介してとドタバタと忙しかった。
そして俺達のクラスがいい成績を叩き出し、
見事優勝して、
俺への嫌がらせは免れたのだった。
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