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2人の日常
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「美咲、ただいま」
「お帰りなさい、隆さん」
さん、とつけるのは抵抗があると
隆さんに言われたが、呼び捨てに
することは出来なかった。
「今日は何かあった?」
「いや、何もなかったです」
「2人の時ぐらい敬語はいいよ」
「でも・・・」
美咲は勉強と同時に花嫁修行も
やっていた。掃除、洗濯、料理
など、家事全般の事を習得した。
「これは、旦那からの命令だ。
なんちゃって」
(旦那か。本当に結婚するのかな)
実際に結婚するという実感が湧かなかった。
でも、僕は・・
「分かりま、分かった。
隆さん、聴いて欲しい事が
あるんだけど・・」
「どうした?急に改まって」
「ぼ、僕やっぱり結婚は出来ないよ。
だって、結婚は好きな人通しが
するものでしょ」
「・・・美咲は俺のこと好きじゃ
ないの」
ドキっ
何故か胸が高鳴った。
(何でドキドキしてるんだよ。
僕が好きなのは・・)
「分かってる。美咲が好きなのは
雅人でしょ」
「えっ、どうしてそれを」
「見たてたら分かるよ。あんな
笑顔みたことないもん」
隆にはお見通しだった。
「俺はずっと美咲を見てきた。
だから、分かるよ。
でも、雅人には渡さない」
「えっ、んんっ」
「美咲、見せたいものがある
んだ、来て」
キスをした後、隆は美咲の腕を
掴み引っ張って、部屋から出た。
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