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恋する少年。
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「えっと、その辺座って。お茶でいい?」
部屋に着くと、台所に入りお茶を出した。
その間彼は、キョロキョロと部屋の様子を伺いながら、ベットのそばの床に腰を下ろした。
「はい、どーぞ」
マグカップを置き、彼と向かい合うようにして自分も腰を下ろした。
「ぁ、あり、がとうござい…ます」
喋ることが苦手なのか、小さく囁くように呟くと、マグカップを取り、口をつけた。
「あつっ…」
「大丈夫?熱かった?」
熱さに驚いたのか少しお茶が零れると、俺は慌ててふきんを手にそばによった。
「ご、ごめんなさ…」
消え入りそうな声でつぶやき今にも泣きそうな彼は小さく震えているようだった。
「大丈夫。火傷とかしてない?」
コクっと頷かれると、ホッとして、相手の向かいに座り直した。
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