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息をする少年。
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そんな、ある夜。
風呂から上がると、梓はベットの上に座っていた。
俺は息を飲む…。
なぜ、裸でいるのか…っ。
「どうした?梓」
声をかけながら歩み寄ると、何かを決意したような瞳で俺を見つめ、立ち上がったと思ったら俺に抱きついた…。
「え…?」
突然の事で頭が追いつかない。
俺の胸に顔をうずめているせいで梓の表情は分からない。
一体これは、どういう状況なのだろう…。
「梓…?」
状況が読み込めないのでとりあえず相手に問いかける。
「僕、いつも…何も、出来なくて…迷惑、いっぱい…かけて…ごめんなさい…」
「待って待って。迷惑なんて、思ったことないし」
「で、でも、僕…何も、出来ないから…だから…」
そう言うと梓は俺の身体を滑るようにしゃがみ、ちょうど俺の下半身が梓の顔の位置になると、梓はチャックに口を近づけた…。
「……っ!?ちょ、ちょちょちょ、ま、待って!梓っ!」
俺も同じ高さにしゃがみ込むと梓を引き剥がした。不安そうな顔をする梓の両の肩を掴んで落ち着かせる。俺と、梓を。
「何、何で?なんでそうなんの!?」
あまりの驚きと衝撃の強さで少し大きな声が出る。
すると、梓は少し怯える様に肩を震わせた。
もともと言葉数は多い方ではなかったので、突拍子もない行動は多かったが、まさかこんなことをしだすとは思わなかった。
梓は、困った様に俺を見つめながら、掴まれた肩を少し震わせていた。
口に手を当てて、説明の言葉を探しているようだった。
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