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愛らしい少年。ー梓の場合ー
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お皿の破片を片し終えて、僕は浩太さんに勉強を教わった。
浩太さんは教えるのが上手だと思う。
凄く分かりやすい。
チラッと浩太さんを盗み見ると、目が合った。
慌てて問題に目を移す。
ドキドキと、心臓がうるさく鳴って、落ち着くまで少しかかった。
目が合った…。
浩太さんも、僕を見てたの…?
また、何かがきゅうっと胸を締め付ける。
「浩太さん、顔がふにゃふにゃしてます」
問題を解き終えると、浩太さんは何やら考え事をしているのか、お風呂に入っている時みたいな顔をしていた。
浩太さんが丸つけをしている間、お風呂に入ってくるよう勧められたので、素直にお風呂に入る。
脱衣所で服を脱ぎ、ふと、洗面台の鏡へ目をやる。
鏡に映る自分の顔に手を伸ばし、そっと唇へ滑らせる。
…浩太さんと、キス…したんだ…。
思わず鏡から手を離すと自分の口元へ運ぶ。
思い出しただけで動悸がする。
顔が熱い。
もう…してくれない、のかな…?
僕は、首を左右にぶんぶんと振ると、お風呂に入ろうと風呂場に足を向けた。
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