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シクラメン。
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待ち合わせ場所は学校内にある花壇の手入れなどがされていてベンチなども置いてある広場のようなところだ。
そこの中央には小さな噴水があるのだが、僕は広場の入り口付近に立っている時計の下で足を止めると、広場にいる人たちをゆっくりと眺めながら浩太さんが来るのを待った。
そこにはすでに友達同士や恋人同士で幾つかのベンチでお昼を食べている姿がある。
いつもなら、ここで待ち合わせをして、そこから少し歩き、学校の名物である桜並木を抜けて、校舎が建ち並ぶ所からは少し離れた森林公園みたいな場所に向かう。
そして、そこにある少し年月を感じるような木製のベンチに2人で腰を降ろし、いろいろな話をしながらお昼を食べるのだ。
今日はどんな話をしようかな。と、今日あったことなどを思い返しながらも、広場を出入りする人に目をやる。
浩太さん…遅いなぁ…。
流れる人並みに浩太さんの姿はなかなか現れない。
不安に思って広場から少し出て当たりを見回すと、すぐに僕は浩太さんを見つけることができた。
「浩太さ…」
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