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アンスリウム。
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あの日以来、大学内で浩太さんがあの人といる所をよく見かけるようになった。
これといって何かされたわけでもないし、浩太さんもただお友達といるだけ…。
けど、あの人と浩太さんが一緒にいる、ただそれだけのことが面白くなかった。
「梓、何ふくれっつらしてんだ?」
珍しく浩太さんのバイトがない日曜日。
二人でまったりと部屋で過ごしていたが、そんなことを思っていると自然と顔がそれを物語っていたらしい。
不思議そうに覗き込んでくる浩太さんにハッとして両手で顔を隠す。
「な、何でもない、です…っ!」
んー?と、浩太さんは探ろうとしてくるけど、こんなこと言えるわけない。
あの人と一緒にいて欲しくないなんて、言えるわけがないし、こんな気持ちになってることを知られたくない…。
こんな気持ち知られたら、嫌われちゃう…。
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