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ブーゲンビリア
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帰りの電車は夕方の少し手前ということもあって、空いていた。
端の席が空いていたので梓を座らせ、その隣に俺も座った。
会話はない。
けれど、今朝ほどの気まずさもない。
電車からおり、少しずつ住宅地に入って行く。
俺は梓の手を握った。
梓は、少し驚いたように俺を見て、恥ずかしそうに前を向くと、ぎゅっと握り返した。
そのまま、俺たちは手を繋いでアパートまで帰った。
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