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それからすぐ昼飯を食べ終え、俺たちは教室へ戻る。
結構長いこと話していた一年の話も半分くらいはもう記憶から消えていて、朋也がふる話題も全く違うものになっていた。
「昼飯食べた後って眠くなるんだよなぁ」
「まだ寝るのか?また先生に怒られるぞ」
「逆に優真は眠くなんねーの?」
「ならない」
くだらない話をしながら、自分の席へ着く。
授業中に寝ることはしないけど、昨日の疲れが残っているのか今日は少し眠たかった。
「うっ...昨日の疲れ、ね」
嫌なこと思い出した、と後悔しながら俺は机に突っ伏する。
「あれ、優真寝るんじゃん」
「授業はじまったら起きるんだよ」
えー、と納得いかない反応を見せる朋也を無視して、俺はそのまま少しの間眠りについた。
*
それから数時間後。
六時間目の終わりを告げる鐘が鳴り、今日の授業はすべて終了した。
後ろの席でグースカ寝ている朋也を起こし、俺はスクールバッグを机の上に置く。
「ふぁ、ぁあ...」
授業中に寝ることはしなかったけど、休み時間中、中途半端に寝てしまったせいかまだ眠気が覚めない。
口元を隠して欠伸をしながら、今日は早めに寝ようと思った。
その後、教室に入ってきた担任が軽くホームルームを終え、その日は解散となる。
スクールバッグを肩にかけ、席を立った時、
「優真、朋也、帰ろうぜ」
後ろから声をかけられる。
聞き慣れた声に振り向けば、そこにいたのは友人の瀬川 隼人(セガワ ハヤト)だった。
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