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「・・・・・・・・・・・・・・・・・そっか」
深夜目が覚めると、誰かがいた
ぼんやりした頭で考えながら、額のタオルに触れてみた
「思い出した」
もしかしてずっと看病をしてくれていたのか?
「・・・・・・・んっ」
目を覚ました
「ごめん、そんな体勢じゃ辛かっただろ?客室にベッドがあるから使ってくれ」
「寝ちゃったんだ・・・・いいよ、熱は下がったみたいだし帰るから」
「でも、危ないから」
「危ない?何が?」
「寝起きだし、深夜だから」
「慣れてるよ」
「と言うか・・・・お前って性格が180度違うんだな」
「かもね、仕事中は真面目だから」
「だな」
「日本ではとにかく真面目に仕事さえしていれば目は付けられないしクビにもならない・・・ついでに上司受けもいい」
「確かに」
「じゃ・・・・・」
「待て」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「俺の顔を見るのが嫌か?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「この目の色だろ?」
「貴方が気にする必要は無いと思う・・・・・これは俺の問題だしね」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「もういい?」
「そうだ!プリンがあるけど、食べていかないか?」
「・・・・・・・・・・・・・・プリン」
「俺、甘いのは苦手なんだよね・・・・今日もらったんだけど困ってたんだ」
「じゃ、プリンだけ食べて帰るよ」
「ああ、冷蔵庫に入ってるから」
「うん」
面白い奴だな
プリンなんか食べそうにない感じなのに、まさかプリンで引きとめる事が出来たなんて
「全部食べていいぞ」
「うん」
すごいな・・・・・
10個あるのに黙々と食べてるし
大丈夫か?
「美味しいね、ここのプリンは好き」
「お腹大丈夫か?」
「うん」
そして最後のプリンを食べ終わり、立ち上がった
「やべっ・・・・・なんかめちゃ頭が痛い」
「えっ?」
「でも、お前に迷惑は掛けられないからもう帰れ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「本当に大丈夫・・・いてて」
「寝て」
「ああ」
「薬を飲んで」
「わかった」
本当は嘘
何となく帰したくなかったから芝居をした
薬は苦手だが仕方が無い
「俺、死ぬのかな」
「死ぬわけ無いでしょ?風邪で死んだら世界の人口はかなり減るよ」
「そっか」
「・・・・・・・・・・・・・・・・ベッド借りる」
「ああ」
「何かあったら呼んで」
「わかった」
何とか引き止め作戦は成功だな
でも、今の薬は効き目がすごいな
眠くて仕方ない
明日治ればいいんだけど・・・・・・
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