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研修期間
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学校を抜け出し、悟から借りたロードバイクを全力で飛ばし水月の元へ向かう。
店へ着き、周りも見ずドタドタと厨房へ走った。
「水月さん…、水月さん、いる?」
ここでステーキを食べ、水月の過去を少しを聞き、身体を触られた。そのことを思い出し、また身体が火照る。
腕をまくり、シャツをパタパタさせ息を吐く。
何故こんなに身体がいうことを聞かないのか、水月を求めるのか、春平は理解できずにいた。
息を切らしながらキョロキョロ探すと、タバコを咥えた水月がキッチンから顔を覗かせ驚いた顔をしていた。
「春平くん…?どうしたの?そんなに急いで」
「学校抜け出してきた。水月さん、あの…」
「腕、自分でやったの?それ」
ニヤリとしながら、先程春平が自分で噛み付いた痕がくっきり残る腕を見つめた。
「あ、えっと、これは…」
「春平くんは身体綺麗なんだから、見えるところはやめた方がいいよ」
「…わ、わかってるよ」
水月に会えて少し落ち着いてきたのか、冷静さを取り戻す春平。
まくっていた袖を下ろして、水月から身体を背ける。
「春平くん、もしかして俺に抱かれたくなった?噛まれてイッちゃうくらいだもんね」
「ちが…ひゃっ!」
吸っていたタバコを口から離し、春平の首元に噛みつく。
そして少し血で滲んだ部分をそのままベロっと舐めた。
後ろから抱きしめ、スルスルと手を下へおろしていく。
「ねぇ…、た、タバコって…痛い…?」
「痛い?…押しつけたら、ってこと?」
コクリとうなずく。涙で潤んだ目で、水月が持っているタバコを見つめる。
水月は近くのテーブルに置いてあった灰皿にタバコを押しつけ火を消した。
「痛いよ。これはダメ」
「なんで?」
「春平くんどうした?変だよ」
「俺もわかんねーよ!ただ…水月さんのこと思い出して…我慢できなくなった」
もっと痛めつけてほしい、とは言えなかった。
春平から離れてソファへ腰掛ける。
こっちへおいでと言わんばかりに、水月は自分の横の空いたスペースをポンポンと叩いた。
ちょこんと横に座る春平。
そんな春平に優しくキスをする。
そして水月は服を脱ぎ始めた。
「見て、コレほとんど働いてる時に付けてもらった傷」
上半身全てに切り傷のような細長い傷跡やタバコを押し当てた痕、歯型のような痕もあった。
白く浮き出ていたり、かなり深い傷であったことが想像できる。
「俺が痛みでしか感じることができない事に気づいたのは、今の春平くんぐらいの歳かな」
そう言いながら、自分のことを話し始めた。
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