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不幸のはじまり4
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「うん!おれがゆきをまもってあげる!」
隣の雪の手を握りながら、声高らかに宣言してしまった。
いや、たかが3歳時の劇の話だ。話だったはずなのに!
「爽ちゃん!僕のこと守ってくれるんだよねえ?じゃあ、このまま学校までちゃんとエスコートしてくれるよね♡」
ご丁寧に語尾にハートを付けて、高校の制服を着た雪が俺の腕に手を絡める。
あれから12年後、俺の隣にいるのは可愛いお姫さまではなく、わがままで自分勝手な男子校のお姫さまだった。
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