アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
教室3
-
「ねえねえ!2人は部活入るの?」
卵焼きを飲み込むと、雪が口を開いた。
「俺は早く帰ってのぞみに会いたいし、藍夏ちゃんのイベントにも行きたいからパス☆」
新が笑顔で気持ち悪いことを言う。
「俺は、運動部系入ったら確実にお前の親衛隊にシバかれるから入らねえ」
「それはそうかも!じゃあ僕も何もしなくていいや~。したい部活も特に無いもん!」
プチトマトに箸をつける雪。
「姫!バスケ部入りませんか!?」
「いや姫は俺たちテニス部が貰う!」
「抜けがけは許さんぞ!姫はバレー部のものだ!」
いつの間にか雪の周りに先輩たちが集まってきていた。
「僕、運動苦手で……!すみません!」
雪がぺこりと頭を下げる。
「マネージャーになって欲しいんです姫!!!」
運動部の先輩は必死に懇願している。
「運動苦手なら吹奏楽部どうですか!」
「演劇部も楽しいですよ!!」
文化系の部活の先輩も現れて勧誘をしだした。
雪は少し困ったように笑う。
「僕は、皆さんが頑張っている姿を見るのが好きなんです。皆さんのことを応援していますから、試合も練習も頑張ってくださいね」
そう言うと周りの先輩たちはみんな顔を真っ赤に染めた。
「そっそうですか!!!頑張ります!!!ありがとうございます姫!お食事中失礼いたしました!!!」
一目散に帰っていく先輩たち。
……すげえなこいつ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
26 / 250