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落ち着いて1
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ドクンドクンと音を立てる心臓を押さえて洗面所へ向かう。
手を洗いながら、必死に今日の授業でやった数学を思い出す。
数字が頭の中で回って回って、ようやく俺の股間も落ち着いてきた。
手を洗うだけにしては長すぎる時間を過ごし、階段を上る。
一体、どんな顔をして雪と話せばいいのか……。
雪が待つ部屋を前に、深呼吸をした。
できるだけ、いつも通りに接しよう。ただ俺は保健の実技を教えただけだ。下ネタの延長みたいなもんだから、意識することは無い。
言い訳がましいことを考えながら、さっきまでしていた行為を無かったことにするように勢いよくドアを開けた。
ベッドの下で、雪はなぜか正座していた。
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