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補習 (雪said)
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「うう……もう無理……分からない……」
放課後、テストの補習を受けている僕。
……教室には僕だけ。
1教科につき30分の補習が2週間ある。
月曜日から金曜日まで各1教科の補習に加えて10分の小テスト……。
考えただけで目が回る。
「あ―、姫城。お前よく高校受かったな」
先生が小テストの採点をしながら言った。
小テストにはバツが並ぶ。
爽ちゃんと同じ学校に行きたかったからすっごく勉強したんです!!
なんて、口が裂けてもいえないから心の中で叫ぶ。
受験のために暗記しただけだったから、今は全然覚えていない。
「うーん、ここら辺の問題は理解しているか?」
数学の問題を赤ペンでぐるりと囲む先生。
「もうどこが分からないのか分からないです……」
赤だらけのプリントに絶望する僕。
補習が終わるはずの時間を過ぎること10分、僕はみっちり勉強をさせられた……。
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