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秘密(新said 2)
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「あれ?今日ものぞみちゃんのお迎え?」
放課後、校門で反対方向へ歩き出す俺。
「そー!最近親が忙しくてさー。じゃあ気をつけてかえるんだぞ―」
雪と爽太にぶんぶんと手を振る。
ばいばーい、と手を振り返す雪と怠そうに片手を上げる爽太。
俺は可愛い可愛い妹の待つ保育園に向かうのだった。
「のぞみ―!迎えに来たぞ!」
色とりどりの遊具と親を待つ賑やかな子どもたちの声。
「おにいちゃーん!!」
砂場からぱたぱたと駆けてくるのは、3歳の妹だ。
手は砂だらけで服にはなぜか葉っぱがくっついている。
そのまま制服の俺に飛びつくと眩しい笑顔でのぞみが言う。
「おかえりなさいおにいちゃん!のぞみねー、トンネル作ってたの」
顔にまで付いた砂を拭ってやる。
「ただいま!あーあこんなに砂だらけにして。お母さんに怒られるぞー!おてて洗っておいで」
「うん!すこしだけまっててね!」
くるっとスカートを翻して水道の方へ走っていくのぞみ。
背中に羽が見える。可愛い。
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