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性教育そのさん3
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ピピピピ……ピピピピ……
「雪……音止めて……うるさい」
なかなか止まらないスマホのアラームは、雪が消してくれるはずだ。
だか、いつまでたっても音は流れたまま。
「雪?」
もぞもぞとベッドの中で姿勢を変える。
いつも雪が乗ってくる腰に、体重はかかっていない。
手を伸ばしてアラームを切った。
あいつが俺が起きるより先に部屋に来ていないなんて珍しい。
身だしなみをばっちり整えて、俺を急かす雪。
寝坊でもしたのだろうか。
カーテンを開けて隣の窓を見る。
朝日が目に眩しい。隣の窓は開く気配がない。
しょうがない。今日は俺が起こしに行ってやろう。
制服に着替え、カバンを背中にまわしてベランダを乗り越える。
コンコンと窓を叩くと、カーテンが小さく揺れた。
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