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紫乃の初恋と僕の初恋。
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紫乃「僕は初恋で好きな人がいるんだけどね。その人の…その、あの…色々見ちゃって。その人に好きな人がいるかも知れなくて、毎日胸が苦しい。相手の好きな人に恋人が出来ちゃえばいいのに!!って思うんだ。」
咲夜「うん。」
紫乃はいつも明るい。
…恋。
恋かぁ。
紫乃「最低かなぁ。僕。」
咲夜「ううん!全然最低じゃない!」
紫乃「そうかなぁ。」
咲夜「お姉ちゃん言ってたもん!恋愛は勝負だぁ!って。」
紫乃はフッと微笑んだ。
泣き止んだみたい。
紫乃「面白いお姉ちゃんだね。さくりんは恋したことないの?」
咲夜「…一回、あるよ。」
紫乃「そっかぁ。どんな人?」
咲夜「初恋の子が居たんだよ?可愛くて弱気な女の子。昔会ったんだ。1週間しか一緒に居られなくてね。かっこよくなって帰ってくる!!って言ったのに、僕は身長こんなんだし。もう無理だぁって。」
紫乃「女の子なんだね。僕はなぁ。」
咲夜「女の子も男の子も関係ないよ!お姉ちゃんよく、性別を超えた愛は芸術だぁ!って言ってるもん。」
紫乃「変わったお姉ちゃんだね。」
僕はお姉ちゃんとかなり仲が良い。
僕はお姉ちゃんが居なかったら何もできない。
勉強も何もかも教えてもらった。
まだ紫乃には話してないことがたくさんあるけど。
少しならいいかな。
咲夜「僕ね、お兄ちゃんが居たんだよ。でもお姉ちゃんが大好きでね、お兄ちゃんとあんまりお話ししなかったんだ。」
紫乃「お兄ちゃんいたんだね。」
咲夜「うん、お姉ちゃんとお兄ちゃん。一卵性の双子だったの。あー、もっと話しておけばよかったなぁ。」
紫乃はこれ以上は聞かないで居てくれて、ありがたかった。
過去形なのは意味があるから。
でも少しは誰かに話したくて、ずっと一人で考えてたから。
咲夜「色々あってね。僕、お姉ちゃんが居ないと何にもできなかったんだ。でも、お姉ちゃんに心配かけ過ぎたら迷惑になっちゃうから一人でもできるようにならないと!ってここに来たんだよ?」
紫乃「そうだったんだね。さくりんは偉いね。」
咲夜「そうでもないよ。」
それから少し話を聞いてくれたんだけど、寝れる気配は全くもってなくて、紫乃と話し続けた。
気づけば明るくなっていって、日が出て来た。
二人でオールしちゃったみたい。
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