アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
3頁
-
俺の背骨を指でなぞり、カズマは深い溜息をつく。
「最近とっても欲求不満なんです。そりゃあ、可愛いカズマくんを大切にしたいって気持ちは分かりますよ。でも、いくらなんでも週に一回だけって……、恋人としてどーなんでしょ」
骨なぞりを終えたあとは、なにやら文字を書いてくる。のの字。へのへのもへじ。
「ゆーさんったらプラトニックすぎぃ。お年頃のカズマくんはとてもじゃないけど我慢できなぃのぉ!」
カズマの指の動きはどんどん激しくなる。
米。青。子。く。れ。
千。重。谷。欠。し。い。
舌。氏。さ。せ。ろ。
集中しているわけではないが、その指が卑猥な欲望をあらわしているのはなんとなく分かる。
「っていうかぁ、これじゃあせっかく一緒に住んでる意味無いですよ! 昔のペースと変わんないじゃん。ホント全然変わんない、つまんない!」
「……」
「だから日本は少子化が止まらないんですッ!」
「俺とお前じゃ毎日したってでできねぇよ」
「そーゆー問題じゃないです!」
叫びと共に指遊びをやめると、カズマはもう一度深い溜息をついた。水面からあがったカバみてぇに鼻の穴がむふっと膨らむ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 96