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「ゆーさん……」
カズマはそんなことすっかり忘れ、熱っぽく俺を呼び、胸に顔面を擦り付けてくる。甘えん坊の子犬みたいに。
「絶対絶対ダメです。あんなロクでなしといたらゆーさんの素晴らしく輝かしい人生が狂っちゃいます」
――もう充分、狂ってしまった気もするが。
「ゆーさん! ゆーさぁん!」
「ちょっ……待てって! ン!」
薄い布越しに右の突起に吸い付かれ、思わず反応してしまった。薄い布越しに感じる唇が気持ちよくないわけがない。
すっかりお見通しのカズマはにんまりと笑ってもう一度しようとする。
「おい、バカっ! やめろ!」
慌ててその頭をつかみ、引き剥がすも、なにと勘違いしたのだろう。カズマは目を閉じて唇をとんがらせていた。
愛のディープキッス待ちモード。
「……」
俺は一体、何度あきれたら良いのだろう。
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