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6◎ただいまおかえりふざけんな
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◆ ◆ ◆
「た、ただいま!」
終電がとっくに終わった時刻。夕飯にはあまりにも遅すぎる時間だろう。
それでも部屋には明かりがついていて、扉にもチェーンはかかっていなかった。
「おかえりなさい」
遅くなったことを説教されると思ったのに、カズマは優しく出迎えてくれた。
眠たそうな目をしているが、部屋着のまま。風呂すら入らずに待っていたのだろうか。
怒るどころか、にこにこしている。
くしゃくしゃのぶさいく具合が見れば見るほど愛おしくて、衝動的に腕のなかへ押し込んでぎゅっと抱きしめていた。
「ちゃんと帰ってきてくれて嬉しいです」
「カズマ、いろいろとごめんな……。俺……言い過ぎた……すまん……」
このままキスしてめでたしめでたし──に、なれば良かったのだが、その前にやらなくてはいけないことがある。
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