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「あ、あのさ、ちょっといいか?」
「なんでしょう」
「……そ、外に……」
「外?」
きっと仲直りのサプライズプレゼントでも待っていると思ったのだろう。カズマは何気なく扉の向こうをのぞきこみ、瞬時に笑顔をひっこめた。
当たり前だ。大嫌いな新木が家の前で眠りこけているのだから──。
「なんですか! これ一体どういうことですか! 説明してくださいっ!」
さっきまでの優しさが嘘のよう。胸ぐらに掴みかかる勢いで迫ってくる。
「えっと、あのあと新木に呼び出されてさ」
「はあっ!?」
「なんかコイツ失恋したらしくて、慰めるためにさっきまで一緒に飲んでて……」
「はあああああっ!? なにそれっ! それでこんなに遅くなったんですか!? うああああサイテーー!」
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