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01> ヤンデレ(ヤンデレ/甘々)
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「ちょっ、やめてくださいぃ……」
僕、高川 渚(たかがわ なぎさ)は只今ホストクラブで接客中。
僕が相手をしている女の人は、露出が多くて、若い女の人。
いかにも、アフターを狙ってる・・・。
さっきから、どさくさに紛れて僕の股間を触ったり、胸を押し付けてきたりとかしてる。
こんなことされても、僕はアフターは嫌だ。
こんな人と夜を過ごすのも嫌だし、なにより僕は女が好きじゃない。
・・・実は、男が好きなんです。
だから、この人の相手は嫌だ。
だけど・・・・やっぱり、本能的なモノには勝てなくて。
僕のアレは、あろうことか立派に勃ってしまったのだ。
「あれ? 渚くん、勃ってるねー? 気持ち良かったんだー」
女の人が嬉しそうに微笑む。
「えっと、その・・・」
接客業だし、 この店のお得意様ってこともあり、なかなか強く出れないでいた。
すると、女の人はいきなり僕のズボンを脱がしはじめた。
「えっ!? ダメですよ?」
この店で、Hなことはルール違反。店内ではやっちゃいけない。やるなら、ホテルへ、って決まりがある。
なのに、女の人は僕のズボンを全部脱がせてしまった。
抵抗したつもりだけど、
「やらせてくれないと、 セクハラで訴えるからね?」
と耳元で囁かれ、強く出られなかったのだ。
下半身パンツだけの僕。
恥ずかしくて、顔から火が出そう。
「へぇー、渚くんのって大きいねーっ」
女の人は、興奮気味に僕のソレに触れた。
「えっ、ちょっ! 本当ダメですよっ」
僕は、焦りながら女の人にいった。
「えー……。 じゃあ、セクハラで訴えるから。今ヤったら、渚くんは気持ち良いんだよ? だけど、ヤらなかったら気持ちよくない上に、クビだよ?」
なんだか、幼児を宥めるような口調で言われてしまった。
「そんなこと言われても――」
女の人は、会話の間も僕のソレを触り続ける。
他人に刺激を与えられた喜びで、僕のソレは、僕の意思には反してどんどん大きくなる。
嫌なのに、逆らえない快感だった。
「ガチャ!」
その時だった。
個室の部屋のドアがあいたのは。
……。……。
……シーン。
「……あれ? なにやってんの、渚」
入って来たのは、僕にホストの仕事を教えてくれた加藤 (かとう)さんだった。
そして、僕が密かに思いを馳せている人でもある。
まさか、そんな人に、こんな痴態をみられてしまうとは。
嘘だろ……。――これは、幻覚だ――
頬をつねってみる。痛い。
どうやら、これは現実らしい。
「すいません、加藤さん……」
僕が謝ると、女の人は、慌てて僕から体を離した。
「渚くん? それ、ルール違反っていったよね?」
加藤さんが僕に優しく話しかけた。
「はい……」
(僕のせいじゃねぇのにっ)
心の中で悪態をついて、隣の女の人をちらっとみる。
いかにも自分はなにもしてませんでしたー、みたいな顔で目を逸らしていた。
――この女、さいってーっ!!
「まぁとりあえず、 裏に来てもらおうかな」
加藤さんがニコリと笑う。
これは、怒りの笑み。全く、優しい笑みなんかじゃない。
そして、女の人には爽やかな営業スマイルを向けた。
「すいません。 渚はまだ新人でして……。 とりあえず、今日は家でゆっくりお休みなさってください。大変、迷惑をおかけしました」
加藤さんが、頭を下げた。加藤さんは謝らなくていいのに……。悪いのは、あの女なのに!!
まだ、納得がいかない僕の横を通り過ぎて、女はそのまま帰っていった。
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