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01> ヤンデレ10
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「……んっ!! あの、もう少しでイきそうなので、抜きますから……っ」
でも、でも。どんなに好きでも、
中出しはしちゃいけない。
加藤さんは、僕のことは好きじゃないから。中出しは、本当に愛し合ってるカップルだけが許されるんだから。
僕と加藤さんは、互いに身体を、快感を求めているだけだから……。
恋人じゃあ、ない。
「や……めろ、 そのまま……だせっ!」
え?
加藤さん。
ダメですよ、そんなことしたら……!?
そのとき、加藤さんが僕を離れさせないように足を僕の腰に回して、僕を固定したのだ。
「だ……めですっ、はやく離してくださいっ」
僕は、焦りはじめていた。
射精感は強まっているのに。このままじゃ、中に出してしまう。
「いいんだよ、お前……だったら」
そういった加藤さんの顔は真っ赤。目は、逸らしてた。照れてる時や恥ずかしい時の加藤さんの癖だ。
そんなのみちゃったら……、
「んっ……イク!!」
中出し……してしまった。
夢であって欲しい。
そう願いながら、自分のを抜く。
加藤さんのアナルから、白い液体がこぼれ出てくる。これは、紛れもなく自分のものだ。
……。
「すい……ません、加藤さん」
目の前が真っ暗になりそう。これじゃあ、絶対嫌われちゃう。
「あれほどヤっておいて、あやまんのかよ」
加藤さんがそういった。
そうですよね、許してくれませんよね。
「俺さ、 お前のこと好きになった」
は!?
なにいってるんですか、加藤さんッ!!
「だから、さ。 いいんだよね、お前にヤられても」
加藤さんが笑う。
「え、その……」
嬉しい。
けど、冗談ですよね。
「ていうか、嬉しいし……な?」
加藤さんが笑う。あの、無邪気な笑顔。
あぁ、これは夢じゃない。それに、冗談でもない。
“加藤さんは、僕を好きになってくれた。”
もし、加藤さんの言葉が一時の感情によるモノだったとしても、今加藤さんと居れたらそれでいい。
僕が、加藤さんのことが好きだから。
いつか、二人で本当に愛し合う日を想像して、僕は加藤さんにキスした。
加藤さんはにこにこと笑っていた。
……やっぱり、僕は加藤さんを堕とせなかった。だって、とっくの昔に、僕が加藤さんに堕とされていたんだから。
完
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