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02> Addition Story
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性処理委員長、園河 威。
そして、生徒会副会長の俺。
俺ら二人の関係は、至って不純だ。許されてはいけない関係だ。
だけど、俺はこの関係が好きだ。だって、そうだろ? 毎日、無料で、しかも何回でもセックスさせてくれる奴は、そうそういない。しかも、あいつはルックスもイイし、俺としては最高だ。
実は、性処理委員長は、副会長が指名することができる。任命するのは会長だ。
なんで、副会長が指名できるのかって? そりゃ、元々性処理委員長は、生徒会長になれなかった俺らが逆上しないように、鬱憤を発散させるために作られた委員だからだ。
そのために、性処理委員長以外に、性処理委員会なんてものはない。
ただ、副会長の憂さ晴らしの為に作られているのだ。一人の人間が、選ばれて犠牲になる。まぁ、副会長以外でも、生徒会の人間なら誰でも性処理委員長を犯してもいいけどね。
――なんで、俺が威を選んだのか。――周りは、みなそう聞いた。
なぜなら、性処理委員長は、女でもOKなのだ。てか、生徒会の奴らはみな、女を望んでいたらずだ。
成績が良くて、ルックスのいい女は、生徒会にたくさんいる。その中から選べば良かったんだ。
俺は、その理由がわからない。なぜ、威を選んだのか、いくら考えても分からなかった。
周りはみな、お前は威が好きなんじゃないか? と言った。
確かに、そう思ったことは何度かあった。
ヤった後の、あいつの泣き顔をみると、胸が痛んだ。
あいつが他の奴とヤってる時は、とてつもなく嫌な気分になった。
だけど、そんな感情は、別にあいつが好きだからじゃないはず。
ただの、同情と独占欲だけなんだ。絶対、そうだ。
もし、百歩譲って、俺があいつを好きだったとしても。あいつが俺を好いてくれるわけがない。こんな嫌な役にさせて、あいつが喜ぶはずがない。
――なら、俺があいつを好きになっても、意味がないじゃないか。――
今日も、いつも通り、あいつとヤって、射精したら、あいつを放って、教室から出る。
外に出ると、いつも通り、女が待っている。そいつと話しながら、教室を離れる。
そして、いつも通り、教室から聞こえる小さな泣き声が、俺の心に傷をつけた。
「ねぇ、ねぇ、聞いてる? 桐?」
「あぁ、聞いてるって。で、何だっけ?」
「ほら、やっぱ聞いてないじゃん。じゃあ、もう一回ね。
園河君って子、明日この学校辞めるんだって」
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