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07&08> Addition Story
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「こんなのも、たまにはいいなぁ……」
そんなことを言う男を見下ろす。確か、竜斗と言う奴だったはずだ。――俺の可愛い彼女を泣かせた男は。
俺は、間宮 壮太。学校では、一番の不良なんて言われてる。
そんで、恋人ってのは、中川 ユキト。風紀委員で、今は相思相愛だけど、昔はすげえ仲悪かった。でも、今は彼が愛しくて愛おしくて、たまらない。俺は、こいつのためなら何でもやってのける自信だってある。
それで、俺は何日か前にユキトから、前の恋人の話を聞いた。きっかけは色々あったんだが、ここでは割愛する。
その前の恋人ってのが悪い奴で、未成年の癖に酒ばっかり飲んでいて、キスやセックスも全くさせてくれなかったらしい。キスしようとしたら、「気持ち悪い」とか言ったらしい。
そんで、ユキトが別れ話を繰り出したら、そいつは涼しい顔して「そうか。じゃあな。ばいばい」なんて言ってきたらしい。
何つー奴だ、最悪じゃねーか!!
俺は怒り狂ったが、ユキトは「仕方ないよ……」なんて言ってた。
ユキトは良いんだろうけど、俺は許せなかった。ちょっとだけでも、制裁を加えてやろう、と思った。
痛めつけてやろうか。最初はそう思った。しかし、未成年で酒を飲む奴だ。もしかしたら、暴力で勝てないかもしれない。
なら……性暴力をしてやろう。そう決めた。キスや、セックスをいくらでもやってやる。まぁ、全く愛のない冷たいセックスをな。
そう思って、ユキトの前の恋人――竜斗の家へとむかった。
ピンポーン、とインターホンを鳴らして、あいつがでてきたら、いよいよ執行だ。
――――――――。
――――。
――。
なんで、こいつはこんなに気持ち良さそうな顔をしているんだ。無理やりしたつもりなのに、全く嫌がっていない。嬉しそうに俺を受け入れていた。
腹が立った。ユキトはあんなに苦しんでいたのに……。なのに……!!
顔に一発いれてやろうと手を伸ばしたその時だった。
「なにやってるの、壮太!」
後ろから声がする。――ユキトだ。
「……別に何もやってない」
俺がそういったら、ユキトは俺を……はたいた。
「なんで……こんなことやったの」
ユキトは、竜斗を見ていた。俺ではなくて、竜斗を見ていた。
そして、静かに、でも怒りを含んだこえでそう聞いた。
なんで、俺じゃないんだよ。俺はお前の恋人なんだぞ? こいつは、お前を捨てたんだぞ?
なのに、なんでそんなに心配そうにそいつをみてるんだよ。
「おい、ユキト!!」
「なにっ!?」
感情的な声を出して、俺の方をやっと見たユキト。
その端正な顔に、俺は手を伸ばした。
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