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10> 卒業式4
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訝しく思いながら、玄関にさらに近づく。
爽やかな茶髪。綺麗な茶色がかかった黒い目。耳にある黄色いピアス。程よく着崩された制服。
先輩だった。先輩が、なぜか俺の家の前で立っている。
……なんで? いや、そりゃ先輩を――下心はちょっとあったけど――勉強会と称して家に呼んだことはあったけどさ。
でも、卒業式の日に俺の家に来る必要はないだろうし……そう思いながら、足を止めた。
さっきまであんなに先輩と話したかったのに、いざ話すとなると、なんだか恥ずかしくて、なかなか歩みを進められなかった。
その時だ。
「おーい!」
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