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第9話 「休日」
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土曜日の休日
普段の俺なら昼まで寝るのだが
「兄さん、わざわざ付いて来てくれてあんがとー!」
「お前が無理やり連れてきたんだろうが」
俺は今、弟の薫と一緒に
ショッピングモールに来ている
クソ早い時間帯に無理やり起こされ
無理やり連れてこられて
若干俺は不機嫌気味だ
「そんで、なんで俺を連れてきたんだよ」
「んー、特に理由はないよ」
「ねーのかよ」
「だって、兄さんと出掛けたいのに理由なんていらないだろ?」
「...まぁ、そうなんだけどさ」
やっぱり、こんな腐男子で残念なイケメンでも
俺の可愛い弟には変わりないから
絆されてしまう
「じゃあ、まず最初はらし〇ばんでBL同人誌買いに行こう!」
「やっぱお前可愛くねーわ」
折角、ほっこりしてたのにお前...
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「兄さんお昼ご飯どこで食べる?サイ〇リア?ガ〇ト?あ、マ○クもあるよ」
「結局マジで同人誌買うとか...」
しかも、結構な量で...1万以上買ってね?
「あ、昼ごはん食ったらアニメ〇ト行っていい?」
「お前まだなんか買うつもりなのかよ」
「え、ショッピングモールで買うものって同人誌とかグッズとかしかなくね?」
「他にもあるわアホ」
そこら辺の店とか見えないのか己は
そんなこんなでラーメン屋で
お昼ご飯を食べることにした
ラーメンのいい匂いにぐーっとお腹が鳴る
そういえば、朝ご飯食べずに連れてこられたっけ
お店の店員の元気な声と共にテーブルに案内され
「メニューをお決まりの際そちらのボタンでお呼びください!」とメニュー表を渡されてそのまま戻った
「あ、ここのお店味噌ラーメンが人気なんだって」
「へー、味噌ラーメンか...久しぶりに食べようかな」
「兄さんが味噌ラーメンなら俺豚骨ラーメンにしようかな、後で味噌ちょっとちょうだい」
「じゃあ、俺も豚骨ちょうだい」
「おーけー」
そんなゆるっとした会話をしながら
味噌ラーメンと豚骨ラーメンを頼んだ
そのあともラーメンが来るまで
色々な会話をした
そうしているとあっという間にラーメンが来た
「おー!美味しそう!インスタにあげよーっと」
「あ、待って俺も写真撮る」
「じゃあ、兄さんのラーメンと俺のラーメン並べよ」
こういう所は男子高校生らしいっていうか
女子力が高いっていうか
まぁ、俺も写真撮る時点で人のこと言えないが
「兄さんの写真LINEで送って、俺も送るから」
「おう」
そうして、やっとこさラーメンを食べる
人気メニューだけあってとても美味しい
そのあと薫から豚骨ラーメンを貰い味噌ラーメンをあげるおかず交換ならぬラーメン交換をして
完食した
薫と割り勘でお会計を済ませ「ありがとうございましたー!」という店員の元気な声を聞くと共に店から出た
そして、薫の宣言通り〇ニメイト行ってグッズやら何やら買っていった
だから、俺がいる意味は?とか思っていたら
薫から「はい、これ今日付き合ってくれたお礼!」と何かのアニメのストラップを貰った。
こういう所は律儀なんだよな薫は...
受け取った際に「このキャラねBL漫画に出てくる総受けのキャラなんだけど兄さんに似ていたから!俺のは弟攻めの方のストラップなんだけどね!このキャラが」と一人でべらべらと語り始めた
いや、なんでそれを買って俺にあげたんだよ
そんでなんでお前のは弟キャラのストラップなんだよ
色々と気まずいわ
俺はため息をしながら
ストラップをバックの中に入れた、
そして、ついでだからと色々なショップを見たり
服とか見たりして気づいたら夕方になっていた
そろそろ帰ろうかと今は家への帰り道を薫と歩いていた
「別に薫と出掛けるのは構わないけど
せめて、前日に言ってくんね?」
「あはは、ごめんごめん!次からはちゃんと言うよ!」
「言ったな?」
「言った言った、てか兄さんなんだかんだ優しいからなにも言わなくてもいいかなーってなるんだよな」
「甘えんな」
「あたっ」
デコピンをくらわせたにも関わらず
薫は機嫌良さそうに笑う
「...なんか、今日の薫、機嫌いいな」
「そりゃ欲しかった同人誌や漫画買えたから!兄さん見る?」
「結構です」
「えー、まぁしょうがないか兄さん童貞だし」
「おいまだそのネタ引きずるのか」
「だって本当のことじゃん...あ、もうすぐお祭りあんだ」
「お祭り?」
「うん、ほらポスター貼ってある」
そう言って薫は電信柱の方に指をさした、
俺はそれをつられるかのようにしてそこを見たら
確かに、来週の土日にやるお祭りのポスターが電信柱に貼ってあるのがわかった
「来週の土日か」
「兄さんお祭り行く?」
「うーん、久しぶりに行きたい気もするけど
一人で行くってのもなぁ」
「あれ、多田さんと行かないの?」
「お前わかってて言ってんのか」
二人で行ったら確実にヤられるだろ
ナニがとは言わないけどな
「えー、多田さんと行ってきてよーその後どうなったか母さん達と全裸待機しとくから」
「服着ろ」
そんな言い合いをしながら家に着く
やっぱり、我が家は落ち着くな
あ、そうだ来週のお祭り大島誘おうかな
そんなこと考えながら
薫と二人で「ただいまー」と声を揃えて言った。
*****おまけ*****
晩御飯中
母
「デートどうだった薫、冬季」
薫
「楽しかったよ」
冬季
「いや、デートじゃないしお前も受け答えすんな」
父
「楽しかったのならよかったー」
冬季
「無視なの???」
やっぱり我が家は可笑しい。
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次回予告
「冬季掘られかけられる♂」以上
お楽しみにね☆
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