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学校に着くまで
愛斗は琉衣にべったりだ
腕を組んで楽しそうに話している
両想いか…いいなぁ…
俺も愛斗みたいに…
「はぁ…ダメだ…」
「何がダメなの?」
「うわぁ!びっくりした…」
紘がいるの忘れてた…
やっべ…独り言聞かれちまった…
「…まーくんと琉衣くん。ラブラブだね」
「…そーだな」
「付き合ってるんじゃないかって噂があるくらいだからね」
「へぇ…そーなんだ…」
もうそこまでいってるのか?
いつの間に…
まぁ、噂なんだけど
「まーくん、琉衣くんの事大好きだもんね」
「…へぇ…」
「琉衣くんも分かりやすいよね」
「さぁな」
2人の間に入る隙間はない
もう完全に2人だけの世界で
誰にも邪魔させないとでも言いたそうな
その雰囲気に
俺の胸は締めつけられる
「…歩夢。大丈夫?ボーッとしてるけど」
「え?あ、あぁ…大丈夫だよ」
とか言いながらも俺の視線は
前を歩いている2人から外せなかった
俺も琉衣の隣を歩いてみたい
琉衣と腕を組んで歩いてみたい…
琉衣に好きだと言われたい…
俺の気持ちはどんどん大きくなっていって…
少しでも気を抜けば
あふれてしまいそうだ
愛斗じゃなくて俺を見て…
俺を好きになって…
そう願っても無駄だってことは
よく分かってる
分かっているけど
考えてしまうんだ…
それぐらい俺は…
琉衣の事が好きなんだよ…
俺の気持ちに気づいて…琉衣…
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