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「俺の恋は…もう終わったんだ…いつまでも引きずってたら、情けないだろ?」
「…歩夢は、それでいいの?」
「あぁ、いいよ。この恋はもう終わり…忘れるよ」
とは言ったものの
そう簡単に忘れられる訳がない
忘れたくても
忘れられないんだ…
「…歩夢…」
「…っ?!」
名前を呼ばれたと同時に
俺は紘に抱きしめられていた
「…紘?」
「歩夢…俺のこと好きになりなよ」
「…え?」
「俺が…忘れさせてあげるから」
そう言って
紘は俺を抱きしめる力を強めた
「…もう一度言うけど…俺は…歩夢の事が…好きだから…」
「…紘…」
「だから…考えてくれないか?俺と付き合うこと…」
紘は俺を自分の体から離し
俺の目を見つめながら、そう言った
真っ直ぐに俺を見つめるその目は
すごく真剣だった
そして紘は
もう一度俺を、自分の方へと引き寄せた
「琉衣なんかやめて…俺にしなよ」
「…っ?!」
紘は、俺の耳元で
そう囁いた
いつもより低いその声に
俺はドキッとした
紘なら…琉衣のこと…
忘れさせてくれるのかな…
紘を好きになっても
いいのだろうか…
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