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未知の世界
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【夏生】
ちょっとした好奇心
目の前には、まだ知らない未知の世界が待っている
「これ、やっぱ気持ちいいのかな…」
振動が手に伝わるたびに、自分の中の何かが騒ぎ始める
それがなんなのか確かめたくて、手に持っていたソレを自分に近づける
ブーン…
音が近づく瞬間我に返る
葛藤のようなものが、次の一歩を踏み出させない
しかも、どこに使っていいのかすらわからない……いや、本当は気づいている自分
「でもこれ自分で使うものなの?」
誰もいないのに自問自答を繰り返す
ただ、全く答えは返ってこないんだけれど
部屋は妙な静けさを保っていた
ただ、機械音だけが響く部屋
その音に集中し過ぎていた俺は、まさか陽人がこっそり入って来ていた事など気づくはずもなくて…
「夏生?……それ、何してんの?」
突然の声が一瞬誰かわからないほどびっくりした
「ひっ!あ………陽人?」
なんでここにいるの?
声にならないのに、でも伝わるのは…
俺がそれだけ正直に反応していたから
当然ながら、ことの経緯を聞かれた俺
ゴチャゴチャになりながらもなんとか理解してもらえた
だが、この状況だけは言い訳も出来なくて……
「ふぅん、夏生は俺に隠れてこんなもので楽しもうって思ってたんだ?」
「…え、や、違………」
手に持ったバイブを見れば、どう足掻いても言い逃れは出来ないこの状況
間違いなく興味を持っていたのは明らかだ
しかもまさにそれを使おうとしていた俺は、陽人にとって既にそういう対象へと変わる………
「仕方ないなぁ~夏生がそんなにやりたいんなら、俺が気持ちよくしてやんないと…だろ?」
陽人の目が、どこか変態じみたようなドロドロとした色へと変わっていく……
ゾクッと背筋に何かが走ると、素直な自分が意識せずとも訴える……
「陽人………俺を……好きにして……///」
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