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二人の時間
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【千秋】
月に2回、スタジオで溜め録りをしていたけれど、帰る方向が同じという事実が嬉しくて、いつもより開放的になってしまった俺
「ねぇ冬弥、俺さ、考えたんだけど…」
冬弥のマンションで、キッチンに立つ
当たり前のような光景になりつつある今だからこそ言える気がする
決心したというか、もういいかなって思ったんだ
エプロンを外し、冬弥の前に立った
改めて向かい合うのも今さらだけど、今しかないと思ったから
「あの、あのさ、今さらなんだけど俺は……」
と、いいかけた
「待って、俺が言う!」
え……?冬弥が制止する…そして…
「千秋、順番は逆になったけど、俺と……ここで暮らしてよ…」
ずっとお互いに思っていたこと
冬弥が俺を必要としてくれている
嬉しくて泣きそうになるのを堪え、お願いしますと答えた
「今度さ、あの2人にもちゃんと伝えよう?」
もう本当に今さらだけど(笑)
並んだお揃いのカップで乾杯をする
まるで新婚さんみたいだねって笑い合うのも、お互い幸せだからかもしれない
「美味しかったね!風呂沸かすから、冬弥は座ってて」
せっかくだから今夜はこの入浴剤入れよう
ファンに貰ったものだが、買えばかなりするだろう薔薇の入浴剤だ
「うん、いい香りだ」
冬弥の待つリビングへと戻ると…
「あ、やっぱりかぁw俺もまぜてよ!」
「千秋やったら俺追いつけないからダメw」
「えぇーいいじゃん」
なんでもないやり取りが、今の俺達には心地いい…
いつもの実況よりも、2人で楽しむゲームもアリなんだって思う
風呂の合図と共に向かうも、やはり新婚さん並の俺たち
「2人…で入るの?」
「えっと…今夜は…いいだろ?」
「そ…だね…///」
初々しい2人
やることやっててこれだもん
2人ともいつものようになるのに時間はかからなかったけれど…
風呂場でイチャつくと逆上せてしまうけど、あがってからの2人は………
「だ…め、まだ我慢して」
「いいけど…千秋、我慢出来んの?」
「……っ、冬弥の意地悪っ」
「なんだよそれ(笑)…いいから、ほらこっちおいで?」
布団へと足を滑り込ませると、すぐに胸元へと唇が触れた
「っ、は///」
「反応可愛い…もっと欲しいって言ってよ」
優しい声が緊張をほぐしていく
「俺をいっぱい欲しがって」
低音ボイスって………蕩けた俺は素直に従っていた
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