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忍耐比べ
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【陽人】
やめろ、夏生………近いって!
実況が終わってもすぐ、俺の家に来る夏生
そのたびに俺の忍耐力が試される
近くに居れば居るほどに、その力は毎日のようにやってくる
「陽人wご飯作るからおいでよw」
「実況終わったらそっちに行くね!」
「陽人、大好き」
…………俺は、近くにいることがこんなにも辛いとは思わなかった
いつも手に届く場所にいると、要するにいつでも抱ける……という事になってしまう
一応、理性なるものを持ち合わせているので、なんとか踏みとどまってはいるものの、やはりこの状況は何かしら考え深いと言うかなんと言うか
「うん、ちょっと待っててね」
ひと呼吸置かないと、すぐやらかしそうになってしまう
夏生、俺は性欲が抑えられないんだよ!
隣にいるだけでもう……あぁ触れたい!
押し倒したくて堪らなくて、この焦れったさに、とうとう俺はダウンした
「陽人、しっかり!」
久しぶりの熱はしんどくて、夏生が甲斐甲斐しく世話をしてくれていたが、ぐったりとした身体はかなり体力を消耗していたようだ
トイレに行くと起き上がったものの、力が入らなくてゆっくりとした動作になる
なんとか終えても、ベッドへたどり着くまで大変だった
「あぁ、しんどっ…喉乾いたな」
今日は珍しく夏生がいない
どうしても外せない仕事のために、後ろ髪をひかれながら出掛けていた
「やっぱいないと寂しいな」
病気という程でもなく、単なる自分の…まぁそこは置いといて
とにかく枕元のポカリを飲んで寝ることにした
気がついた時には外は暗かった
部屋の電気は…まぁいっか
なんとか熱が下がって、シャワーを浴びにいく
「よし、かなりいいぞ!」
まだ力はいつものようには入らないけれど、とりあえず熱はない
夏生の作ってくれたお粥をペロリと平らげ、ベッドに寝転んで携帯ゲームで遊んでいた
ガチャ…玄関の開く音がする
「ごめん遅くなって!陽人、大丈夫?これ、お土産」
息を切らして帰ってきた夏生
しかも、俺のためにとプリンを買ってきてくれて!
「大丈夫、さっきシャワー浴びたし、すっきりしたよwそれより色々ありがとね」
愛しい恋人の顔を見て、俺は心の底から安堵した
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