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【夏生】
千秋の提案はみんなを巻き込む事態へと発展した
だけど、俺たちは実況者だ
「凄いな…こんなにもみんなが俺たちの為に…」
放送が終わってからも、俺たちの元へは応援コメントでいっぱいだった
このせいで会社がどうなるのか…なんて、今更だけど、この言葉で俺も今回の放送を安心して出来たのかもしれない
「夏生が居なくなったら、俺たちじゃないよな?何より、陽人が悲しむことを俺らがする訳ないじゃん…また一からやり直せるから!」
俺を…俺だけを犠牲にするくらいなら解散しようと言ってくれたんだ
ずっと止まらないコメントを見ながら、俺たちは覚悟を決めた
また一からやりなおそう!
4人でどうなるのか…改めて決意を固めていた時だった
陽人の携帯に、会社から連絡がくる
あ…ヤバいかも
怒られるかもしれない……
『もしもし…はい、あ、そうです。今回の放送…突発ですけど、あれが答えなんで。あ、夏生は渡しません!それだけは絶対!』
陽人が珍しく噛まないで早口でまくしたてた
大きく深呼吸をした陽人
千秋も冬弥も、陽人の言葉を待っていた
「今、例の企画会社に居たらしく、俺らの放送を見てたらしい」
………で?どうなった?
「強気だったけど、夏生は渡さないって言ったから。ごめんみんな…でも、夏生は俺のもんだから!」
まぢ告白されたような気分になってしまったと同時に、俺は2人に申し訳ないと思った
俺が結婚したら丸く収まる話だったのかもしれないと思うと余計に……
だけど、それを読んだように千秋が言った
「夏生さ、わかりやすいからあえて言うけど。お前が結婚しても、あいつらのやり口は変わんなかったぞ?多分、解散させる気だっただろうしな」
解散?………いや…それは……嘘だろ?
信じられない言葉だった
つか、そもそもの目的ってまさか…?
「あいつら、俺らを解散させる為にこんなことしたんだせ?」
千秋が携帯を取り出して何かスクロールを始める
そして、画像を見せた
「え、これ………こいつ!」
そこには、女とともに、ある男の姿が写っていた
「なっ、これ!千秋を襲ったやつじゃ……」
冬弥が酷く動揺する
え?何がどなってんの?
この後、俺たちはやつらの企みを知ることとなる………
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