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【千秋】
ん……ここは?
目覚めると、見慣れない天井がある
しかも、周りは……え?
なんだか重たい身体を無理やり動かし、目に入ったチューブに手を触れる
あ、これは…
見れば、点滴なるものに繋がれてベッドに寝ている俺
朧気ながら記憶を辿ると……
「身体が熱くてフラフラして…あぁそれがこれか」
何となくわかってきたが、周りには誰もいない
しかもここ個室だわ
大部屋じゃないところがなんだかなぁ
少しだけ楽になっていた身体をゆっくりと起こすと、やっぱりまだふらつく
「トイレ……これ、どうすんだろ」
仕方なくコールを押してみる
トイレに行きたいと告げると、看護師さんが来てくれ、点滴を移動できるようにセットしてくれる
「付き添いましょうか?」
優しく語りかけてくれる
というか、身体に力が入りにくい
仕方なく手を借りてトイレを済ませた
ベッドに戻るとすぐに身体から力が抜ける
「うわ、ごめんなさいっ」
「いえ、大丈夫ですか?」
咄嗟に支えられ、ベッドへ寝かせられた
「すみません、やべぇ力が入りにくいな」
「まだ無理しないでくださいね!次からは車椅子にしましょうか?」
絶対安静でもないのでそこは断る俺
とは言え、不便なのは仕方ない
点滴を付け替え、ベッドへ寝かせてくれる…
「あ、すみません」
ちょっとだけ看護師さんの身体が覆いかぶさる
……カチャ
「おい、調子はどう………千秋!?」
タイミングが悪いことに、重なったところで冬弥が入ってきた
「あ、では失礼します」
「あ、はい、ありがとうございました」
看護師さんが出て行った後…妙な沈黙が病室を包んでいた
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