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運命のくじ引き5
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【夏生】
ふてくされた顔の冬弥を、殆ど強引に引き込む
そんなに千秋がいいの?
なんとなく気に食わなかった
俺じゃあ………ダメ……?
裏切るなんて、そんなことは考えていない
むしろその逆…
だけど、陽人が………
言い訳にしていたのかもしれない
渋々入ってきた冬弥
だから、なんでそんな顔してんだよっ
俺のこと…そんなに嫌なの?
「な、なんだよ夏生…夏生?」
ぐいっと引っ張り、自分の隣に座らせる
そして俺は冬弥に抱きついた
「そんなに嫌なの?俺………冬弥に嫌われてんの?」
抱きついた冬弥からは、なんだか優しい匂いがした
そうか…いつも千秋はこの優しい香りに包まれているんだな…
なかなか触れてくれない陽人にやきもきしていた
俺は触れて欲しいのに!
抱きしめてくれてもいいだろ?
寂しさを埋めたくて、俺は冬弥に代わりを求めていた
「夏生…どうした?陽人と喧嘩でもしたのか?」
抱きついた俺を振り払うこともなく、優しく身体をさすってくれる大きな手…
あぁ、心地いいや…
自然と涙が溢れる
「あのね、陽人が………」
事の次第を話した
終始、穏やかに聞いてくれた冬弥
落ち着くな……そう思った
「だ、だからね…俺…」
「うん、寂しかったんだな夏生…」
再び優しく抱きしめてくれる
久しぶりの人の温もり
気が緩んでいた
「冬弥………お願い、少しだけ…でいいから、俺…」
涙で潤んだ瞳……誘ってしまった
「夏生………そんな顔したら…ダメだろ」
その瞬間、目の前が暗くなる
その代わりに、唇に柔らかい感触と共に、押し倒される身体…
「冬弥……………………ん、はっ…冬弥…」
「静かに…夏生…」
優しい冬弥が野獣に変わる…………
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