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いけない関係4
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【千秋】
ヤケになっていた
陽人が俺に興味があるとわかったからだろう
気持ちも大きくなっていた
いいや、こんな俺でも抱きたいって思ってくれるんなら
冬弥の求めるものが、今までと変わってしまったのはあの時からだ
まるで、はけ口のように求めてくる…
それでも僕は君が好き…
どこかで聞いたようなセリフだが、今の俺には響かない
この空白を埋めたくて、ひたすら陽人に求めた
「千秋…ヤケになって壊れないで…」
こんな俺を、陽人は優しく抱いてくれる
前は冬弥もこうだったのに…
俺のこと、ずっと好きだったって言ってた冬弥…
もう、前のように抱いてはくれないのかな…
陽人のキスは熱くて気持ち良かった
俺を愛してくれる…今だけは、俺だけの陽人だと思いたかった
「陽人…優しく抱いてくれてありがとう…」
「え……千秋、泣いてる?」
陽人の腕の中で、後悔なのか涙が出る…
そんな俺の涙を、優しく指で拭ってくれた
「ごめん…陽人、俺…」
言いたいのに、もっと言いたいのに言葉に詰まって上手く話せない
そんな俺を、陽人は抱きしめてくれる
「よしよし、千秋は不安なんだよな?冬弥が…自分のことを嫌いになったんじゃないかって…」
うんうんと頷き、止まらない涙を胸に押し付けた
汗なのか涙なのかわからないほど濡らした陽人の胸は、まるでそれを隠してくれるかのように包んでくれる
「嫌いじゃないと思うよ、そりゃ動揺はしてるだろうけど…俺は千秋を汚いとは思わない、だって、千秋は千秋だろ?」
少しだけ上げた顔に、陽人が気づいた
そして優しいキス…あぁ…心地いいよ…
「千秋、大丈夫だから、寂しくなったらいつでも抱きしめてやるよ」
うん、陽人…ありがとう、そしてごめん…
その後は優しいキスで終わった
2人でシャワーを浴びて着替える
「よし、実況しに行きますか!」
向かう俺たちは、もう実況者の顔に戻っていた
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