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必然3
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【冬弥】
強引でもないけれど、夏生は俺の熱い昂りを受け入れた
ゆっくりと飲み込んだ夏生
まだ動かしていないのに、締めつけて俺を刺激する
「夏生…そんなに締めつけたら動けない…よ、弛めて」
早く動きたいのに、いつもと違うからなのか
なかなか弛めてくれない
仕方ない、前に集中させるか、そう思った時だった
「顔…顔が見たい、冬弥の顔見ながらイキたい」
「…っな、おまっ、そんな煽るなら手加減しないからなっ」
愛してるのは千秋
何度となく呟いた
脳内は、千秋でいっぱいだったはずなのに
目の前で喘ぐ夏生を、愛おしいと思っていた
「夏生、夏生っ」
「冬弥ぁ……やぁいくぅっ」
涙も唾液もどっちかわからないほど乱れ感じる夏生
俺に振り回されても、何度も何度も求めてくる
俺を………っ
一心不乱にお互いを求めた
流れる汗が飛び散るほど熱く熱く………
「夏生、俺が好き?」
「ぅん、好きぃ、好きだよ、冬弥ぁ、俺…」
SEXだけじゃない何かがあった
埋めきれないものを抱えて、俺たちは補うように愛し合った
愛してる…のは…
もういいや、俺たちは俺たちの愛を貫くだけ…
ずっと千秋だけを見てきた俺
常にそばにいて、お互いを支え合い助け合った
何度も肌を重ねた…
愛してる…何度も伝えあったのに
「冬弥…後悔、してない?」
「してないよ、俺…素直になれたから」
「…え、それって…」
「ん…俺は…夏生を愛してる」
「…………冬弥っ」
静かな時間が流れた
いつもの焦りは無かった
俺たちは決めたんだ
「2人で生きていこう」
抱きしめた夏生が静かに頷いた
もう、俺たちに迷いは無くなっていた
ホテルから出て、俺たちが向かったのはそれぞれの家だ
夏生は陽人に、俺は千秋に告げる
「後悔…してない?」
「はは、夏生は?」
「…してない、冬弥と生きていきたい」
「うん、俺も…愛してる、夏生…」
ベッドの中で交わした会話
愛してる…その言葉が自然と出てきた
苦しくなかった
やっと…そう、やっと自分を解放する!
告白したあと、4人で話し合おう
千秋に全てを話す
足取りはいつもより力強かった
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