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31th October midnight Ⅳ
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頭の上からお前は人間かと声をかけられた。
返事をしようとしたが声がうまくでない。
白雪『あ…あ…』
「早く答えろ」
声の主。ゴーストタウンの支配者は声からして怒っていた。
怒っているとわかり、早く声をだそうともがけばもがくほど声がでなかった。
するとそこに
「えっ!!人間っ?!それにすごく可愛い…!
ねぇねぇ名前…名字(?)じゃなくて名前教えて…?
人間には二つの名前があるんでしょ?
人間が親しく呼ぶのが名前って書いてあった…!」
支配者と瓜二つの顔が目を輝かせながら近づいてくる
白雪は今の状況に追い付けなかった。
化け物達は白雪の事を生け贄と呼び、支配者は怒って、支配者と瓜二つの顔が目を輝かせて白雪の名前を聞く
その反動からなのか瓜二つの人のお陰で何となくだけど声が出せるようになった。
まだ、小さくだけど。
『に、人間です…。
名前は…杏 白雪…。』
「人間か。私は人間が嫌いだ。生きたまま埋めるか心臓をえぐられるかどっちがいい。選べ。」
支配者の言葉は嫌悪感が溢れていた。
「なんでヴァイオレットは人間の事をそんな風に言うの?!
僕は人間にいろいろ聞きたい事があるんだから殺されたら困るっ!!
えーっと…カラモモシラユキって名前で名字は…?」
今までもここに来た人はたくさんいただろうに、なぜその人たちには聞かなかったんだろうと言う疑念はあったがそれよりもこの人の問いに答えなければならない
『あ、えーっと…杏が名字で白雪が名前です…』
「あっ!!そーなんだっ!!ごめんね…。
ねぇねぇシラユキちゃん?
僕とお友達(?)って言うものになってよ!
シラユキちゃんに人間について聞きたいし…。
ねっ!それでいいよね、
ヴァイオレット!」
「私は人間と関わるのはごめんだが、イヴィルがそうしたいならそうすればいい。
貴様。文句はないよな?」
と強制的に言われた。
まだ殺されるよりかはましだし人ではないが初めて友達になろうと言ってくれた。
それだけで白雪は
嬉しかった
「じゃあ行こうっ!シラユキ!」
手首を痛いぐらいに掴まれ連れてかれる。
支配者ヴァイオレットの隣を通りすぎたときに舌打ちされたのは言うまでもない。
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